私が大学生の時、母方の祖母が癌であることが分かりました。
癌に気付いた時には末期で、余命三ヶ月、とのことでした。
当時、私自信も病気で大学を休学しており、自分の体調もつらく、お見舞いにもまともに行けませんでした。
そして何より、仕事をしつつ毎日病院に通う母がつらそうで、そんな時に何もできない私自身が腹立たしかったのをよく覚えています。
医者の宣告通り、祖母は三ヶ月で亡くなりました。
まず、母の勤務先が、母と祖母の状況についてよく理解してくれていたので、
出勤した母に、所長が「仕事に来ないで病院で看病してあげて」と言って下さって、勤務先から病院に直接行ったこともありました。
父は自営業でしたが、忙しい合間を縫って一緒に病院に行っていました。
私の祖母の場合は、周囲の方たち(ご近所の方なども含め)が協力的だったので、おかげで家族・親戚で乗り越えることができました。
仮にご家族に癌で闘病中の方がいらっしゃるなら、少しでもいいので一緒にいる時間を作って欲しいと思います。
私の家族は周囲の人々に恵まれていたので、仕事等、多少の融通は聞いてもらえました。
私は結局、自分自身の体調が悪く、お見舞いにもあまり行けませんでした。
亡くなってしまう前に、できるだけ思い出を作っておくことが、今後のお互いの為になるのではないでしょうか。